WiMAX2+の通信でうたわれているベストエフォート型とは?

WiMAX2+の通信は「ベストエフォート型」と必ずどこかにうたわれています。

このベストエフォート型、というのは、WiMAX2+による通信だけではなく、
現在の一般ユーザ向けのインターネット接続サービスでは、かならずこの文句がどこかにうたわれます。

ベストエフォート型とはどういった意味でしょうか。

Best Effort

ベストエフォートは英語の「Best Effort」からきた言葉です。直訳すれば「最善の努力」あたりの意味になる言葉でしょうか。

「あるサービスを提供するために企業は最善の努力をします。が、結果は保障出来ない場合があります。」といった意味で使われます。

インターネット接続サービスの場合のベストエフォート型とは、主に通信速度に関してこの言葉が適用されます。

例えば光通信のサービスでは、回線のスペックとして最大通信速度1Gbpsとか100Mbpsがうたわれますが、その通りの最大通信速度がいつも出るわけではありません。

例え最大速度1GB!みたいなところと契約して、実際に30MBしかでなくても、ベストエフォート型である…という免罪符が使われていれば「理論的には1GBは出るが、ユーザー数などのさまざまな要因によりそれしか出ていない。でも企業側は頑張って30GBまで出しているのだ。」といわれてしまいます。

WiMAX2+のサービスでも同様で、最大220Mbpsの通信速度がうたわれていますが、実際の通信速度はそれよりも低いものになります。

Wimaxの通信速度でも書きましたが、Wimaxでは50MB行けば早い方です。最大220MBと謳っているのに、その4分の1しかでないとは詐欺を疑ってしまいますよね。

ただ…普通のウェブサイトを見るのに秒間220MBなんて速度があっても正直意味が無いのも真実です。

例えば私のサイトのトップページは1.4MBしかありません。50MB出ていれば0.028秒でダウンロードが完了します。

もし理論値である220MB出ていれば0.006秒、つまり0.022秒早くサイトを見られるようになるわけですが、正直この差を体感するのは不可能と言えましょう。

ウェブサイトを表示するまでの時間というのは通信速度よりもむしろウェブサイトを置いてあるサーバーやその周辺がどれくらい早いかによって変わってくるので、正直な所ウェブサイトを見るだけなら実質速度の10分の1である22MBほど出ていれば十分と言えるでしょう。

それでも最大220MBなんていう詐欺じみたことを言うのは、やはり「なんか数字大きいから良さそう」とみんなが思ってしまうからでしょう。ニンテンドー64が出た時にビット数が多いのはすごい事と思われていたのと同じですね。

対になる言葉は「ギャランティー型」

ちなみに、ベストエフォート型と対になる言葉は、ギャランティー型です。インターネット接続サービスにおいては、実効通信速度を保障するサービスです。

ギャランティー型のインターネット接続サービスと契約をすれば、宣伝文句の通りの速度が保証(ギャランティー)されます。

ただし、一般ユーザ向けにはこういったサービスは現在は存在しません。

一部企業向けには専用回線の形で存在していると思いますが、一般にベストエフォート型よりも利用料金がはるかに高額になります。

一定の速度を持ったインターネット接続サービスが必要な企業のみ使えるわけですね。いずれ一般人も安く使えるようになればいいのですが…今のところはそんな話は聞きません。

ベストエフォート型の問題点

実はベストエフォート型のサービスの問題点は、有線の回線がADSLが主流であった時代から言われてきていました。

論理的な通信の最大速度と、実効速度の差があまりに大きかったからです。

今でも無線を利用するインターネット接続サービスでは、同様のことが問題視されています。

携帯回線を利用するサービスでも、最高200Mbpsを超えるような通信速度をうたうサービスも存在しますが、大都市の駅周辺などで混雑する時間帯には、実効通信速度は十数Mbps程度も出ればいいほう、というのが現状のサービスの状況になってしまっているからです。

ただこちらに関しては、通信の実効速度も合わせて表示するよう勧告が出されましたので、今後は状況が変化してくると思います。

WiMAX2+での速度表示に関しても、何らかの動きがあるかもしれません。

ただ先述の通り、何かをダウンロードして回る、もしくはYoutubeを最高画質で見続ける…といった使い方をせず、ウェブサイトを見て回るくらいの使い方しかしないのであれば20MBで十分ですからね。実質的な通信速度表示が義務付けされたとしても、体感的なものは何も変わらないでしょう。

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