WiMAX2+の通信速度

WiMAX2+では今は論理的な最大通信速度として220Mbpsがうたわれています。
この通信速度を実現するための方式として2つの方法が使われています。

これらに関して以下にまとめてみます。

論理的な最大速度

現在WiMAX2+でうたわれている最高220Mbpsでの通信は、通信方式で実現可能な論理的な最大通信速度です。

その他の携帯無線通信や光回線などと同様に、WiMAX2+の通信も「ベストエフォート」と呼ばれる方式が採用されています。

この方式は、実際の通信速度に関してこれだけの数字が出る、という保証はない方式となっています。この部分には注意が必要です。

また、携帯電話各社に関しては、総務省より実効通信速度での表示に切り替えていくよう指導が出ましたので、もしかするとWiMAX2+に関しても通信速度の表示に関して何らかの動きがあるかもしれません。

実質的な通信速度

220MBというのは、この通信方式なら最大はこれくらい出る…という理論値です。極端に言えば「右足が地面につくまえに左足を上げれば空を飛べる」と同じようなものです。

ほんとうに参考すべきは実質的な通信速度です。これはどのキャリアも公開していません。なぜなら、実質的な通信速度は理論値な速度と比べて何分の1まで落ち込むからです。

一般的にはWimaxの場合、調子がいい時で50MB前後、混んでいる所なら10MB前後、調子が悪いと数MB…と言われています。これはWiMAXが鼻高々に謳っている速度とくらべると最大10分の1未満となります。

実質速度は調子による

調子によって速度が変わってくるというのは一体どういうことなのでしょうか。WiMAXというのは電波を使って通信するのですが、この電波の掴み具合によって速度は大きく変わってくるのです。

通信のための電波はWiMAXからの基地局から飛んできているのですが、ここへの距離や、端末までの障害物がどれほどあるか等によってどれくらいの量の電波をつかめるかが変わってきます。大量につかめればつかめるほど、速度が出るわけです。

つまり、基地局から遠くに居たり、人混みに紛れていたり、コンクリートや電波を通しづらいものに囲まれていたりするとそれだけ速度が落ちてしまう…というわけです。

ただ、普通にウェブサイトを見るだけならじつは1MB以上出ていればある程度快適に見られるので、そこまで通信速度に拘る必要はないでしょう。

例えば私のサイトのトップページですが、ここはおおむね1.5MBほどとなっています。秒間1MB出ていれば1.5秒で読み込みが完了します。

WiMAXで1MBというのは正直障害を疑うレベルの遅さなのですが、私のサイトなら1.5秒で読み込めます。もちろん画像などをふんだんに使ったサイトや、Youtubeを見る場合は1MBでは足りないかもしれませんが、私のサイトのような通常のサイトを見るだけなのであれば、そんなに速度は必要ありません。

Youtubeを最高画質で続けざまに見続けたり、高画質の画像が大量に配置されているようなサイトを見続けたりしないのであれば、通信速度にこだわることはないでしょう。

通信の仕組み

現在WiMAX2+で最高220Mbpsの通信を実現するのには2つの方式が並行して利用されています。これらについて少し説明してみます。

キャリアアグリゲーション方式

これまでのWiMAX2+方式では1つの電波で最高110Mbpsの通信を行うことが出来ます。
この電波を2つ捕まえて束ねて利用することで、最高220Mbpsの通信を行うのがキャリアアグリゲーション(CA)方式です。

現在はまだすべてのWiMAX2+地上局がこの方式に対応しているわけではありません。
CA方式を実現するためには、現在WiMAX方式で利用している電波を減らしてWiMAX2+方式に振り分けなければなりません。
このためCA方式を行き渡らせるためにはWiMAX方式での通信の最高速度を減速していくことになります。

まだ多くの利用者がWiMAX方式での通信を利用している地域ではいきなりこの工事を行うわけにはいかないため、
WiMAX方式での通信の少ない地域から順次対応工事が行われています。

ちなみに、CA方式の対応工事が終了した地上局のエリアでは、WiMAX方式での通信の最高速度は13.3Mbpsになります。

4×4 MIMO方式

もう一つの最高220Mbpsの通信を実現する方式が4×4 MIMO方式です。
こちらの方式では、1つのWiMAX2+の電波の中で、通信を多重化することで速度の向上を図ります。
このためCA方式のようにWiMAX側の電波を削ってWiMAX2+側に回す工事の必要はありません。

現在すでにWiMAX2+の利用が可能な地上局はこちらの方式での通信に対応しており、
対応ルータを利用する場合には、WiMAX2+のエリアすべてでより高速の通信を行える可能性があります。

従来のWiMAX2+方式

CA方式、4×4 MIMO方式以外の従来のWiMAX2+方式では、通信の最高速度は110Mbpsとなります。

実効速度

上記のようにWiMAX2+の通信もその他の多くの通信と同様に、ベストエフォート方式の通信となります。
このため通信速度がどの程度になるかの保証はされていません。

また、WiMAX2+では通信に無線の技術を利用していますので、利用地点での電波の状況により通信速度が変わってきます。
通信状況さえよければ、100Mbpsクラスの光通信並みの下りの通信速度も期待できます。

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